2012年03月06日

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2012年2月のアクセスランキング

全国12132医療機関中 208位(1月は 135位)
熊本県236医療機関中 1位(1月は 2位)

当院のアクセス数は,1月が63名,2月は513名と増加,しかし,
そのうち受診されたのは数名 (T_T)

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2012年01月24日

毎日新聞「くらしナビ」に取材記事

毎日新聞平成24年1月24日付け朝刊 「くらしナビ」に記事が掲載された

第2次性徴の発達障害:睾丸の大きさ、自己触診を 早期治療で将来の不妊防ぐ

 ◇熊本の医師、中・高校で指導
 将来の不妊の原因にもなる第2次性徴の発達障害を見逃さないようにと、男子の性徴のバロメーターとなる精巣(睾丸(こうがん))の大きさを中高生らに自分自身で確認させようというユニークな取り組みが熊本県で広まりつつある。【丹野恒一】

 「よかった。ちゃんと大きくなってる」「おれのは大丈夫かな」。熊本県立鹿本商工高の保健室で、男子生徒らが仕切りのカーテンに隠れて自分の下着の中をチェックし、声を掛け合う。そばに置かれたポスターにはこんなキャッチコピーが大書されている。

 「お〜い男子諸君!! たまには、玉の大きさ気にしろよ!」

 養護の村上加代子教諭は「大切なことだが、本人以外は確認しづらい。女子生徒の目が気になるようなので、ポスターは男子トイレの壁に張って実践を促している」と話す。

 ポスターを作ったのは泌尿器科「池田クリニック」(同県合志市)の池田稔院長。「大人になってから男性不妊の疑いで受診し、そこで初めて第2次性徴の発達障害に気付く人が多い。何とか早期発見できないかと自己触診の啓発を思いついた」という。親交がある漫画家のタイム涼介さんにイラストを頼み、昨春、自費で300枚印刷した。学校での取り組みは中学・高校で年間約40回行っている性教育講演を通じて広がっている。

 精巣は左右に一つずつ楕円(だえん)形の玉があり、10歳ぐらいまでは一つの容積が平均1〜2ミリリットル程度だが、3ミリリットルに達して第2次性徴が始まると、5年ほどで20ミリリットル前後にまで大きくなる。しかし、ホルモン分泌の異常などが原因で幼児期のサイズのままだったり、大きくなり始めても途中でストップしたりすることがある。

 本来はある程度の大きさになると男性ホルモンが分泌され、陰毛やひげが生えて声変わりするが、小さなままだとそうした変化が起こらない。また、精巣が十分に大きくならないと自然妊娠で子どもをもうけられるだけの精子が作られにくいことも分かっている。陰茎の勃起(ぼっき)や射精は可能でも精子が作られていないことがあるため見過ごされる恐れもある。

 池田院長が提唱する自己触診法は、親指と人さし指で輪を作り、陰のう(袋)で包まれた精巣を一つずつはめてみる方法だ。精巣が15ミリリットル前後あれば、平均的な指の長さなら指の輪を通り抜けることはない。逆にスカスカと通過する場合は第2次性徴の成長障害が起きている可能性が高い。

 精巣が小さい特徴をもつ病の一つ「クラインフェルター症候群」は、500〜1000人に1人いるが未成年の段階では気付かれないことが多いといわれる。池田院長は「発達には個人差があるが、高校1年になっても指の輪を通ってしまうようならば泌尿器科や内分泌科に相談してほしい」とアドバイスする。

   ◇   ◇

 奈良県立医大の岡本新悟・臨床教授(内分泌・代謝)も約2年前から、県内の養護教諭の会合などで精巣の大きさをチェックする重要性を訴えている。今後は、精巣のサイズをひと目で確認できる簡易なモデルシートをつくり、中学卒業時に男子生徒にプレゼントする活動を提言していこうと考えている。

 学校での健康診断の実施は学校保健安全法で定められているが、第2次性徴は検査項目に入っていない。岡本臨床教授は「それでは全く子どもの成長期をチェックしていることにならない」と手厳しい。養護教諭らが「何か異常があるのでは」と気付いても、結果的に問題がなかった時に予想される親からの抗議などを考えると「項目にないことは口に出しにくい現実もあるようだ」という。

 第2次性徴の発達障害は、特に男子の場合はホルモン分泌の異常の原因として脳腫瘍が隠れていることがある。また、思春期に発見してホルモン注射などで治療すれば、将来子どもを持てる可能性が高くなり、活力や学習効率が上がることも期待できる。岡本臨床教授は「単に発見が遅れたというだけで治療のチャンスを逃した患者をたくさん見てきた。最終的には学校段階で患者を見逃さないルールやシステムの構築が必要だが、自衛策としてまずは精巣の自己触診を普及させたい」と語る。

 ◇「大きさ気にした経験ある」1割
 池田院長が一昨年、熊本県内の男性141人(23〜54歳)に行ったアンケートからは、男子の第2次性徴の発達障害が見逃される理由が推察できる。

 陰茎と精巣の大きさを気にした経験があるかを尋ねた質問では、陰茎は7割が「ある」と答えたが、精巣は1割を切った。精巣の大きさを気にした時期は中学生で3割弱、高校生が6割強。気にしたことがあると答えた14人のうち1人が友達に、1人が医療機関に相談したが、残る12人は誰にも相談していなかった。

 親が異常を発見できる場所として、風呂に一緒に入っていた時期を尋ねると、小学4年までで7割強がやめ、小学6年までには9割以上が親と入浴しなくなっていた。

 池田院長は「第2次性徴が始まるころの子どもは親には下半身を見せず、精巣ではなく陰茎のサイズを気にしていることが分かった。女子の場合は母親が月経の有無に注意を払うが、男子はそうした機会がないため早期に発見されにくいのだろう」と話す。

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 ■陰茎・精巣の大きさについて

 気にしたことがある

     陰茎   精巣

ある   70.2  9.9

ない   29.8 90.1

 「ある」の場合の時期

     陰茎   精巣

小学生   3.0  0

中学生  35.4 28.6

高校生  28.3 64.3

20歳代 20.2  7.1

今も   13.1  0

 相談相手

     陰茎   精巣

なし   86.9 85.7

親兄弟   1.0  0

友だち  11.1  7.1

医療機関  1.0  7.1

 (池田クリニックの調査から。単位%)

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2011年11月01日

2011年11月1日

いつものように仕事が終わり
テレビを観ながら夕食を食べる

今日は17回目の開院記念日
届いた「黒瀬」が、特別な一日を教えてくれた

そろそろ幕の準備を始めるか・・・
いやいやもうしばらく頑張るか・・・


黒瀬安光:夢の麹といわれるS型麹と、焼酎版吟醸麹(ネオマイセル吟醸麹)を併用して仕込み造られた、無濾過仕上げの芋焼酎 初代杜氏の名をそのまま命名  蔵元 鹿児島酒造

minojiru at 10:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!日記 

2011年10月19日

毎日新聞 H23年10月18日

平成23年10月2日日本性科学学会(慈恵医大西新橋校)会場で受けたインタビューの内容の一部が記事になりました

境界を生きる:性分化疾患・決断のとき/中 「自分でなくなる」投薬中止

 ◇「普通の男性」望んだが 成人後始める治療、継続困難
 大学1年の冬、サークルの合宿で仲間と風呂に入るのが急に恥ずかしくなった。21歳になっていたが、陰毛はなく、声も小学生のままだった。新潟大歯学部5年の大田篤さん(24)は人目をはばかり民間病院を受診したが、結局自ら通う大学に紹介され、2年の夏に性分化疾患の一つ「低ゴナドトロピン性性腺機能低下症」と診断された。ホルモンの異常で2次性徴が起きない疾患だった。

 「原因があったんだ。治療すれば治るんだ」。ショックはなく、むしろ肯定的に受け止めた。

 週1回、腹部に自己注射するホルモン治療を始めると、数カ月で変化が表れた。声が低くなり、ひげや陰毛が生え、初めて射精した。「なよなよした体」は筋肉質に変わり、鏡を見るのが楽しくなった。初めて経験する性欲には戸惑った。「無意識のうちに視線が女性の胸元に行くなんて、思ってもみなかった」

 しかしある時、ふと疑問がわいた。「これは望んでいたことか」。治療は「普通の男性」になるためだったのに、まるで飢えた獣にでもなってしまった感覚だった。大田さんは「それこそが思春期なのかもしれないが、僕の場合は薬で人工的に変化したので、何かが違うと感じた」。

 治療を始めて1年9カ月後の昨冬、すっぱりと治療をやめた。ホルモンが足りず不健康になるだろうし、子どもを作ることもできなくなるが、それでもよかった。主治医に告げると「最近、中性がはやってるからね」と笑い、反対もしなかった。「自分は男」という認識が揺らいだことは一度もない。医師の言葉にカチンときたが「そうじゃない。自分が自分でなくなるのが嫌なんだ」という心の叫びはぐっとのみ込んだ。

 こうした疾患を診ることが多い池田クリニック(熊本県合志市)の池田稔院長は、治療が持続するかどうかは開始した年齢と深く関係すると感じている。不妊をきっかけに結婚後に治療を始めた患者は、男性ホルモンの重要性を理解はしても、妻が妊娠するとほとんど来なくなる。一方、10代で始めた患者は今も全員が治療を継続しているという。

 池田院長は「思春期に男性ホルモンが低い状態で自己を確立した人は、成人後に治療でホルモンを平常値にしても、自分でないような感覚になるのではないか」との仮説を立てる。

 ホルモン治療をした大田さんは、後悔の念にさいなまれている。「注射を打つたび男らしくなっていくのが、あれほどうれしかったのに」。太くなった声や筋肉質の体は元に戻らない。ひげや体毛にも嫌悪感がある。一度は劣等感から解放してくれた治療が今は恨めしい。下宿の隅に積んでいた未使用のアンプルは、捨てた。

    *

 「娘の人生を私が決めてしまった」「いいえ、選んだのは私」。神奈川県在住の佐藤真紀さん(45)と長女(24)には互いを思いやるやさしさがあふれている。

 89年正月、帰省先の福島県で長女は脱腸を起こし、緊急手術を受けた。手術中に廊下に出てきた医師の言葉に佐藤さんは耳を疑った。「睾丸(こうがん)が見つかりました。腸と絡み合っているので切り取ります。おなかを開いたままなので時間がありません。いいですね」。長女は出生時に膣口(ちつこう)が開いていなかったが、染色体をはじめ10日ほどかけてじっくり調べ、女性で間違いないと診断されていた。

 東京にいる夫とは連絡がつかない。「娘は男だったんだ。でも、私の一存で男として生きる可能性を断ち切ることになる」。そんな思いが頭を駆け巡ったが、医師は「お母さん、どうしますか」と迫ってくる。「じゃあ、切ってください」と言うしかなかった。手術室のドアがしまると、義母の前で号泣した。すべてが終わった後、ようやくつながった電話で夫は「そばにいてあげられなくてごめん。一人で大変な決断をさせてしまったね」と謝った。

 東京の大学病院で再検査を受けると、女性としての発達が不十分になる「ターナー症候群」だが、性染色体に男性化とかかわりが深いY染色体のかけらがある特殊な例だと分かった。

 佐藤さんには他に3人の子がいる。「弟や妹と比べると違いがよく分かる。男女どっちでもないというか、どっちでもあるというか……」という。

 小学4年のとき、学校での性教育が近いと知り、佐藤さんは長女に初めて詳しい話をした。「おなかの中にあるはずの赤ちゃんの部屋がないかもしれないんだ」

 長女は答えた。「他の子と違うみたいだと、何となく思っていた。赤ちゃんを産むのは怖いからいいよ」。しかし「本当はショックだった」と今、打ち明ける。

 中学生になると、骨粗しょう症の防止などでホルモン治療が必要になった。幼少時の手術の決断を十字架のように背負っている佐藤さんは「男女どっちを選んでもいいんだよ」と言ったが、長女は女性ホルモンを選んだ。「あまり女性的にはなりたくない」と生理が来ない程度の量にした。17歳のときには「簡単な手術で膣口も作れる」と医師から勧められたが、断った。

 「本人の意思を尊重しているが、決まった道を行くのと違い自己責任がある。可哀そうな面がある」。佐藤さんはいう。

 長女はいま税理士事務所で働く。一人でも生きていけるようにと、税理士を目指している。「両親はずっと『どんな道を選んでも、あなたが好きなことに変わりはない。味方だからね』と言い続けてくれた。それが私を支えている」。長女は穏やかな表情でふり返る。

    *

 「男性ならこう生きるべきだ」「女性ならこんな治療を受けるべきだ」。性分化疾患の当事者たちは、男女に二分された社会でプレッシャーを受けながら、自分らしい生き方を模索している。【丹野恒一】

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 ◇低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
 精巣の働きに深く関係する脳の視床下部や下垂体からのホルモン分泌が悪いために2次性徴や精子形成ができなくなる疾患。陰茎の発達も悪く、陰毛や脇毛が生えない、においを感じにくい、といった症状が出ることもある。若年では見過ごされることも多く、不妊をきっかけに見つかるケースが少なくない。

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minojiru at 11:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!新聞 | 性分化

2011年10月18日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-決着

平成22年4月23日(金)会長へ電話

会長、受話器の向こうで、やや驚いた様子
「そろそろ返事を出そうと思っていたところです

「私も伝えることの難しさを感じています」
「私が連携と書いたのは、学校内で性教育が行われていることを学校医が知らないということが問題なので、連携をとって養護教諭には報告するようにと言っているところです」

しどろもどろ、私が指摘した「連携」の意味を説明しているらしいが、いつのまにか養護の先生が問題にされている
善意の解釈は語らず、語れず


医師会員であっても、学校側から依頼があれば、学校医に連携の意思を確認することなく、性教育講演を行っても良いと言うことですね

会長「そうです・・・・


医師会長の性教育に対する方針は何だったのか


以後、学校からの依頼を受けて性教育講演を続けている



医師会例会で、独りよがりの感情を爆発させた井上は、その後沈黙のまま

菊池郡市医師会副会長で、例会長でもある柴○は、例会で井上の攻撃的な発言を許し、それによって生じた問題について一切対応せず

学校医であれ、学校保健担当理事であれ、医師会員の誰一人として学校での性教育についてかかわろうとせず

minojiru at 11:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!性教育 | 記録

2011年10月17日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-私なりの仁義3

平成22年3月25日
井上 ○○ 様

平成20年5月21日に電話および貴院診察室で性教育に関するご意見をお聞かせいただきましたが、「亡国の教育基本法」の記述とあわせると、それは以下のような内容だったと理解しています。

#1 専門家でもない養護教諭のにわか仕込みの性教育はけしからん
#2 アメリカの性教育を見習え(ブッシュの禁欲教育)
#3 性教育は男女別にしろ
#4 保護者の許可を得た児童生徒に対して行え
#5 おまえたちはこのような方法で行っているのか

平成20年6月18日ふれあい館ロビーにて、さらに詳しいお話を伺おうと思いましたが、「発展性のない議論はする必要がない」ということで、ご意見をお聞きすることができませんでした。
私は毎年学会発表を行っており、今年は思春期および性教育に関する演題を出す予定です。そのなかで熊本でのバッシングの実際として、菊医ニュース(No.433、434、435、436、437、439)に掲載していただいた「性教育バッシングのなかで、どのように性教育を行ったらよいのでしょうか」の一部を発表しようと思っています。
そのため、あなた様のご意見を再確認させていただきます。
もし、上記内容に間違いがあれば、理由を記してご訂正をお願いします。
また、平成20年12月10日付けで菊池郡市医師会会長が示された「学校医は性教育に大いにかかわるべきである」は、上記 #1「専門家でないものが性教育をする」に相当するものと考えられますが、あなた様が会長の方針に反対を表明されないのは、どのような理由でしょうか。
私の浅薄な思考では、「攻撃しやすいところを攻撃する」と考えております。
なお、学会発表時は、「医師井上の意見は…」と表現する予定です(雑誌投稿時には、参考文献に「亡国の教育基本法」を含めます)。
(最初の学会の演題申し込み締め切りが4月末です。4月15日までにご返信がなければ訂正なしと判断させていただきます)

返信なし
つまり上記記載のことを井上の意見として公表することに異論がないことを確認した

minojiru at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!性教育 | 記録

2011年10月16日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-私なりの仁義2

平成22年4月7日

菊池郡市医師会 会長 岩倉 雄一郎 先生


先日、速達でのご回答を拝受いたしました。

私は、常日頃、自分の考えていることを文字にして伝える難しさを感じています。もしこちらの意図しない反応があれば、なぜ、そのような受け取り方をさせてしまったのかと理由を考えます。その部分を読み返し、自分の考えていることをより正確に伝えることができるように修正しますし、相手にもそれを伝えます。広義とか狭義とか善意とか悪意とか、相手の解釈の仕方に原因を求める前に、自分の表現が不十分ではなかったか、不適切ではなかったか、文章が拙劣で伝える力がなかったのではないかと考えます。

「性教育は学校保健の中の大切な一分野であります。それぞれの学校医の先生方の専門分野で温度差はあると思いますが、自分に足りない部分は専門家に講演をお願いするなどして大いにかかわるべきと考えます。」は、
「学校医は、学校保健の一分野である性教育にも関係をもち、例えば学校医自ら性教育講演をやるもよし、自分には専門外ででできないと思った場合や、そこまでの関係をもちたくないと思った場合などは、性教育の専門家に代理を頼むなど、そのようにして学校医は性教育にたくさん関係をもつのが当然であると考える、または、たくさん関係をもたなければならないと考える」と解釈することに、どこが狭義なのでしょうか。なにが悪意のある解釈なのでしょうか。
(広辞苑によると、「べき」は「べし」の連帯形で、「べし」は当然の意、または命令の意を表す助詞)

学校医が「池田に頼んでも良い」と言ったり、「だれでもいいから頼んでよい」と言ったりすることが“かかわるべき”の内容でしょうか。私の名前を出すのなら、一言私に連絡を入れるのが当然ですし、「だれでもいいから頼んでよい」は、まったく無責任な対応で、かかわることにはなりません。

「学校医でない医師会員が学校内で性教育を行う場合、学校医と連携をとって行うべきである」は、
「学校医でない医師会員が学校内で性教育を行う時は、学校医と連絡をとった上で協力して行うのが当然である、または連絡をとって協力して行わなければならない」と解釈することに、どこが狭義なのでしょうか。なにが悪意のある解釈なのでしょうか。
(「べき」の意味は前述)

わざわざ「連携」という言葉を使われているのですから、「連絡をとって〜」と解釈することが、全く当然です。
『連携』の意味は、各辞書には以下のように書かれています。
広辞苑:同じ目的を持つ者が互いに連絡をとり、協力し合って物事を行うこと
大辞泉:互いに連絡をとり協力して物事を行うこと
大辞林:連絡をとって、一緒に物事をすること
角川新版実用辞典:互いに連絡して助け合うこと
旺文社漢和辞典:連絡し合って一緒にやる

だからこそ、学校医から何も連絡がない場合は引き受けることができないし、引き受ける前に学校医に連携の有無の意思確認を行っているのです。
学校医の意思確認をせずに行えば、あとで連絡がない、連携していないと学校医から攻撃されるかもしれない訳ですから、確認を行うのが当然です。


以下は、私が菊医ニュースN0.439(平成21年2月号)に投稿した原稿です。

〜当然けしからんとされる私とは、講演内容の如何を問わず、連携しようとお思いになる学校医はいらっしゃらないはずです。そうであれば、私の行っていることは菊池郡市医師会のお考えに反します。この様な事情を各学校や菊池郡市養護教諭部会に説明し、来年度からの菊池郡市内および合志市内の学校からの性教育講演依頼は引き受けることができないこと、そして、学校医の先生方が医師会の方針として、イヤな顔をせず、やさしく、責任を持ってお引き受けいただけることを伝えることにします。
 「学校医は性教育に大いにかかわるべき」。さぞご立派な性教育がなされることでしょう。下里さんたちの思いが届くことがあるのか、注目させていただきます。〜

強めの内容にしましたので、案の定、「問題なので書き直すように」と広報委員から連絡がありました。そこで、以下のように訂正したところ掲載されました。

〜幸い菊池郡市医師会長は性教育の必要性をお感じになっておられますし、学校保健の重要な一分野と位置づけ、「学校医は性教育に大いにかかわるべき」とのお考えをお示しいただきました。どうぞ来年度からの性教育は学校医の先生方がお関わりになり、積極的にお進めいただきたいと思います。できましたら下里さんたちの思いが届くような内容であることを期待します。そして、もし私たちと連携をしてもよいというお考えをお持ちの先生がいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。微力ながら協力させていただきます。〜

つまり、この内容は、広報委員および菊医ニュース発行にかかわる人が、掲載の諾否を検討するために、他の原稿以上に熟読されたものなのです。
ここで、私の対応を「もし私たちと連携をしてもよいというお考えをお持ちの先生がいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。微力ながら協力させていただきます。」と明記していますので、この通りに行っているまでです。
もし、「学生・生徒の健康及び健全発育を目的とする活動は大いに行っていただきたい」が深意であるならば、広く善意に解釈しろとか言う前に、なぜ「連携」という、誤解を与える言葉をお使いになったのでしょうか。
私の解釈の仕方に問題を求めるのではなく、まず、この点をご説明下さい。

さらに、善意の解釈が何か、私には理解できかねますし、あとで深意は違うと言われても困りますので、確認させていただきます。
「学生・生徒の健康及び健全発育を目的とする活動は大いに行っていただきたい」は、「学生・生徒の健康及び健全発育を目的とする学校内での活動は、学校の許可があれば、学校医と連携することなく行ってよい」と解釈してよろしいでしょうか。

minojiru at 09:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!性教育 | 記録

2011年10月15日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-会長の反論

平成22年3月31日

平成22年3月24日付けの先生の再度のおたずねにお答えさせて頂きます

物事の解釈には簡単に大きく分けて、広義と狭義、善意と悪意があると思います。どうぞ同じ医師会の会員ですので、広く善意に受け取ってください。

まず、#1 性教育は学校保健の中の大切な一分野であり、学校医は性教育に大いにかかわるべきである。
につきましては、前回私は、「性教育は学校保健の中の大切な一分野であります。それぞれの学校医の先生方の専門分野で温度差はあると思いますが、自分に足りない部分は専門家に講演をお願いするなどして大いにかかわるべきと考えます。」とお答えしています。

#2 学校医でない医師会員が学校内で性教育を行う場合、学校医と連携をとって行うべきである。
につきましても、学校医でない医師会員がその専門分野(性教育、精神的ケア、スポーツ障害等)で学生・生徒の健康及び健全発育の目的で活動するのを妨げる意味で連携をとってと言っている訳ではありません。学生・生徒の健康及び健全発育を目的とする活動は大いに行っていただきたいという深意をおくみとり下さい。善意に解釈していただきたいと思います。

菊池郡市医師会 会長 岩倉 雄一郎

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2011年10月14日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-私なりの仁義1

平成22年3月24日
菊池郡市医師会会長 岩倉 雄一郎 先生

会長より平成20年12月10日にご明示いただいた性教育に対する医師会のスタンスは、菊医ニュースNo.439(平成21年2月10日発行)に投稿した私の記事にも記載させていただいておりますので、菊池郡市医師会会員の先生もその内容を当然ご承知のはずです。
また、先生のお考えに従うため、平成21年2月菊池養護部会(菊池郡市合志市の養護教諭の先生全員)に下記のような告知を行い、私どもは平成21年度の性教育講演の直接依頼をお断りしてきました。

学校での性教育と学校医のかかわりについて

菊池郡市医師会会長が、平成20年12月10日につぎのような考えを示されました。

#1 性教育は学校保健の中の大切な一分野であり、
   学校医は性教育に大いにかかわるべきである
#2 学校医でない医師会員が学校内で性教育を行う場合、
   学校医と連携を取って行うべきである

私たちは平成13年より性教育に携わり、これまで小中高校内での講演や一般の方向けの講演をさせていただいておりました。菊池郡市内の学校からもお声をかけていただき、やりがいを感じて引き受けておりました。しかし、「性教育と学校医のかかわりについて」の菊池郡市医師会長の考えにより、平成21年度以降の菊池市、菊池郡、合志市内の学校での性教育講演は直接引き受けることができないようになりました。
もし、学校内での性教育講演を医師会員に依頼しようとお考えの場合は、まず、学校医へご依頼下さい。学校医自身が引き受けることもあるでしょうし、学校医が引き受けることができない場合は、連携を取った専門家を紹介するはずです。
以上のこと、どうぞよろしくお願いします。

しかし、平成21年度も菊池郡市、合志市の学校より、性教育講演の依頼がありました。その理由を学校側に尋ねたところ、「学校医に性教育を依頼したが引き受けてもらえない。誰に頼んでも良いと言われた」ということで、積極的に性教育にかかわるべきはずの学校医がまったくかかわろうとしていないのです。
また、私たちが引き受けるには学校医との連携が必要ですから、勝手に引き受ける訳にはいきません。後で連携などしていないと言い出す学校医もいるかもしれません。
そこで引き受ける前に、その学校の学校医へ連絡し、連携の意思を確認してから引き受けています。
ただ、菊池郡市医師会では学校医が大いにかかわるべき性教育ですから、当然引き受けない場合は、それなりの理由があるはずですし、私たちと連携する旨の連絡を自ら私たちにするのが本来だと思いますが、「学校より依頼があったが、私はできないので、お願いできないでしょうか」と、できない理由を告げてご依頼いただいたのは七城の○○先生ただ一人でした。そのほかの学校医(医師会副会長であれ、学校保健担当理事であれ)は、だれ一人連携の連絡をすることなく、なかには連携の意思確認は必要ないという人さえいます。

なお、合志市教育委員会は、「学校医は、健診、健康管理の指導をすることが目的であり、性教育も学校保健の中の大切な一分野でありますが、それぞれ専門分野が違うため、学校医と性教育が必ずしも結びつくものではないと考えております。また、指導に当たる教諭および養護教諭が必要と認める場合は、(学校医との連携の有無に関係なく)専門家による性教育講演等は必要であると考えています」と明示しています。さらに、熊本県医師会も、学校医がかかわると言っている訳ではなく、専門家を紹介すると言っています。

会長がお示しになった菊池郡市医師会の学校における性教育に対するスタンスは、教育委員会や県医師会の考えと大きく異なり、かつ、学校医はそれに従おうとせず、それ故、この1年現場での困惑混乱をきたす原因になっています。
このような現状のなかで、もう一度菊池郡市医師会のスタンスをお尋ねします。
“学校の性教育と学校医のかかわり、ならびに学校医でない医師会員が学校内で行う活動”について、どのようにお考えでしょうか。
次年度の性教育講演の相談も届いています。どうぞ速やかなご回答をよろしくお願いいたします。

最後に、平成22年度は、「望まない妊娠予防対策事業」と「性に関する教育推進事業」が熊本県および熊本県教育委員会で実施されます(先日県庁での「思春期保健関係者連携会議」に私も参加してきました)。そのため、医師会員である講師が菊池郡市、合志市内の学校へ派遣される場合も出てくるかもしれません。このままでは、さらに混乱を招きます。

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2011年10月13日

仁義なき戦い-熊本東北医界篇-さらに傲慢

私が合志市教育委員会へ行った性教育についての質問に対して、平成20年12月15日 合志市教育委員会 学校教育課長 中島 正剛氏は以下のように回答した

学校における性教育は、児童生徒が生命尊重、人間尊重、男女平等の精神に基づく正しい異性観をもつことによって、自ら考え、判断し、意思決定の能力を身に付け、望ましい行動をとれるようにすることが目的です。その目的を達成するために、発達段階(学年)に応じた授業を学校で行っています

学校医の業務内容としては、児童生徒及び教職員の健康診断・就学時健康診断・その他、教育委員会又は学校長の求めがあったときの3点となっています。教諭(担任)及び養護教諭が主として指導に当たり、必要に応じて専門家へ指導を依頼しています。
学校医は、健診・健康管理の指導をすることが目的であり、性教育も学校保健の中の大切な一分野でありますが、それぞれ専門分野が違うため、学校医と性教育が必ずしも結びつくものではないと考えています

指導に当たる教諭(担任)及び養護教諭が必要と認める場合、専門家による性教育講演等は必要であると考えています



この回答には、学校における性教育の目的が明示されている
また、専門分野の違う学校医が性教育にかかわることは期待されていないことがわかる
さらに、指導に当たる教諭(担任)及び養護教諭の判断で、専門家による性教育講演を行うことがあることを認めている

つまり教育現場では、性教育は、学校医ではなく専門家によるものを求めている
専門家による性教育は、学校側が、その学校医は性についての専門家ではないと判断した結果、より適任と考えられる者へ依頼されるものである。したがって依頼された者が、仮に医師会員であるからという理由で、自ら学校医へ連携する意思の有無を確認すると言うこと自体おかしな話であり、さらに、医師会員だから学校医と連携しろということは、学校運営に対して制限を加えようとするものである

菊池郡市医師会長が明示した学校での性教育に対する方針は、むなしいだけではなく、混乱の原因となる傲慢なものである

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